編集部厳選 秋のおでかけガイド

葉山と江の島を結ぶ海上タクシーの旅

本年3月、湘南港の海洋ツーリズムの新拠点「SHONAN江の島桟橋」と葉山港の老舗マリンレジャー施設「葉山マリーナ」を結ぶ海上タクシーが運航を開始し、湘南観光の新たな目玉として注目を集めています。

湘南エリアで抜群の集客力を誇る「江の島」と、三浦半島西側のリゾートエリアの「葉山」は近接するロケーションにありながらも(直線距離で10キロ程度)、両エリアを結ぶ国道134号は慢性的に混雑していることから、両エリア間は自動車で1時間30分程度を要しています。

小型船舶の販売、レンタル、船舶の免許スクールなどを手掛ける株式会社湘南マリーナは、①両エリア間の回遊性の向上、②観光需要の創出を目的に海上交通機関の整備を数年前から検討していましたが、3月の「SHONAN江の島桟橋」の開業を機に「海上タクシー」という形で両エリア間の新モビリティの整備が実現しました。

「海上タクシー」はオールシーズン優雅な船旅が楽しめる。
「海上タクシー」はオールシーズン優雅な船旅が楽しめる。

所要時間は約30分、運行本数は1日3往復、運賃は片道3000円、船舶の定員は10名(最小運行人数は2名)、電話による事前予約の受付期間は1か月前から前日となっています。

海上タクシーを初めて利用する際には、葉山マリーナ発がお勧めです。マリーナではクルージング待合室の利用が可能で、乗り場もヨット・モーターボートのオーナー専用スペースにあるため、より優雅な気分で乗船前のひと時を過ごすことができるのです。海上タクシーの船内には丸テーブルにソファが並ぶ豪華な空間が広がっており、出航前から旅の気分が盛り上がります。

航路は南側に円弧を描く形となっており、船上からは石原裕次郎さんの三回忌に建設された葉山灯台(通称:裕次郎灯台)、名島に建つ森戸神社の鳥居、材木座海岸や稲村ケ崎海岸、江の島、江ノ電(鎌倉~藤沢間)の電車などを眺めることができます。空気が澄んでいる冬の晴天時には富士山の威容も確認できます。天気が良い日には後方デッキのベンチ席に陣取るのがお勧め。スクリューの水しぶきや風が楽しめます。

船上からは稲村ケ崎海岸や江ノ電の電車も一望できる。
船上からは稲村ケ崎海岸や江ノ電の電車も一望できる。

海上タクシーの利用を希望される方は、葉山マリーナの公式ホームページ(https://hayamamarina.com/)をご覧ください。

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