編集部厳選 夏のお出かけガイド②

日帰り入浴施設「庭の湯」を楽しみつくす

東京23区内でも有数の規模を誇る日帰り入浴施設「バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯」(東京都練馬区)は開業22年目を迎えた今年、施設の大幅改修を実施しました。中でも〝ととのえ親方〞の異名をとるクリエイティブディレクター・松尾大氏が手掛けた男性浴室・フィンランドサウナは、東京にいながら北欧入浴文化が体感できる施設として話題です。

「大人の湯処」として人気の「バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯」は、西武鉄道グループの観光事業や集客事業のノウハウを投入して設置された都内有数の日帰り入浴施設で、西武グループの料亭「池畔亭」の跡地に2003(平成15)6月にオープンしました。敷地内には日本を代表する造園設計家・小形研三氏による日本庭園が広がっており、施設名称の由来となっています。

施設内には天然露天風呂、露天信楽焼風呂、天然温泉浴など6種類のお風呂があり、その一部は都内では抜群の泉質を誇る天然温泉(含よう素|ナトリウム|塩化物強塩温泉)です。さらに、屋外の天然温泉ジャグジー(高温)のほか、肌に優しい軟水ジャグジー(低温)、岩盤浴、6種類のサウナ、体のコンディションを整えるためのプログラムが備わった「バーデプール」(水着着用)、食事処、休憩スペースなどもあり、その施設の充実ぶりには目を見張るばかりです。

美しい庭園を眺めながら入浴できる露天風呂も この施設の大きな魅力
美しい庭園を眺めながら入浴できる露天風呂も この施設の大きな魅力

開業から22年目を迎えるこの施設では本年、〝フィンランドの庭|The Garden of Finland|〞をコンセプトとするリニューアルを敢行し注目を集めています。男性浴室・サウナエリアのリニューアルに際しては、世界各地のサウナを渡り歩いた経験があるサウナ愛好家(サウナー)の第一人者・松尾大氏が監修を担当し、生植栽装飾と天然木を施した北欧の大自然との一体感が楽しめるサウナコーナーが誕生しました(現時点では男性用のみ)。

水風呂は湖をイメージ、アヴァントプール(凍った湖に穴をあけてサウナで温まった身体を冷やす天然のプール)は北欧の湖をイメージした深さ140㎝の冷水風呂となっています。水浴ではロープを引くと頭上の桶の水をかぶることができるなど、随所に北欧スタイルが取り入られています。

サウナ内の背もたれには「輪切り丸太」、天井部には滑らかなカットを施した天然木材が使用され、室内全体にはアロマの香りが循環しています。加熱した石に水をかけることで高温の熱気が発生し、たっぷりと汗を流すことができます。

フィンランドのサウナをイメージしたという男性用サウナ
フィンランドのサウナをイメージしたという男性用サウナ

このほか、施設内には古代ローマ風呂の蒸気浴が楽しめる「テルマリウムサウナ」(男女別)もあります。サウナファンにはサウナ後の食事を「サウナ飯」、サウナ後に楽しむ飲み物類を「サウナドリンク」と称す向きが多いとのことですが、この施設のお食事処「緑水亭」はサウナファンのみならず、老若男女の嗜好に合わせた多種のメニューが用意されています。「あんかけもやし中華そば」、「石焼タコライス」「庭の湯スパイスかつカレー」などの人気メニューに加え、海鮮料理も絶品です。ドリンクでは、オロナミンCとポカリスエットをミックスした「オロポ」がサウナファンに人気とのこと。

足立区から「庭の湯」を訪れる際には、東京メトロ、JR各線を乗り継ぎ、まず池袋へ。ここから西武池袋線(豊島線直通列車)に乗り継ぐのが便利です。

中学生以上のお子さんやお孫さんとの夏のお出かけにもお勧めの施設です。

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