第12回:舎人地区の緑道と史跡を訪ねて

今年のGWはそれなりに晴天に恵まれましたが、皆様はいかが過ごされましたか。私は青和ばら園(青井3丁目)で薔薇にまみれたり、世田谷の馬事公苑で馬にまみれたりして生き物の生命力を吸収してきました。ただ、訪れた日はいずれも晴天を通り越して「カンカン照り」。ペットボトルのお茶が10分後には温くなるほどです。暑い日には水辺や木陰の道が恋しくなります。

というわけで、GW後には舎人浴の緑道を歩いてみました。

見沼代親水公園は、かつて農業用水として利用されていた水路に沿った公園。訪れた日はお天気にも恵まれ吹き抜ける風が心地良かったです。この公園には東家やベンチも点在しているので、のんびりと散歩が楽しめます。

途中、ベビーカーを引いた女性に出会いました。覗き込んで見ると。中にいたのは、赤ん坊ではなくワンちゃん。「赤ちゃんかと思ったのですが、ワンちゃんだったんですね」「もうトシで、足腰が立たないんですよ。目も見えないし。でもいいお天気だから連れてきたんです」

私は許可をいただいてからナデナデ。毛は多少パサついていましたが、犬種はプードルでした(多分)。現在では犬猫も寿命が伸びているらしいので、人間と同じように加齢に伴う問題も出ているのでしょう。動物も生命あるもの、愛されて生を全うして欲しいものです。

親水公園から続く舎人緑道公園は、都県境となる毛長川の土手沿いに伸びる緑のトンネルで、こちらも格好の散策コースです。

次に訪れたのは入谷氷川神社(入谷2丁目)です。細い参道を進んでいくと、入谷古墳の塚の上に木造の拝殿がひっそり鎮座しています。周囲は高い木々に囲まれて、静謐な雰囲気です。

史跡ではないけれど、舎人いきいき公園(舎人6丁目)。昔話をモチーフにした遊具がある面白い公園です。「かちかち山」の薪を背負ったうさぎとたぬきとか、ひときわ目を引くのは赤鬼の滑り台。金棒は当然として、額の目まで覚醒しています。桃太郎もドーピングしないと勝てないかもしれません。

駅からほど近い舎人氷川神社(舎人5丁目)。欅作りの本殿は表面に昇り龍と下り龍。左側面に「八岐の大蛇退治」、右側面に「天孫降臨」、裏面には「天の岩戸開き」、日本の誕生をテーマにした美しい彫刻。足立のシスティーナ礼拝堂です。

足立区には多くの魅力が満載です。読者の皆さんも、ぜひ気軽に区内の散策に出かけてはいかがでしょうか。

荘厳な雰囲気をたたえる舎人氷川神社
荘厳な雰囲気をたたえる舎人氷川神社
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